住宅地における地価の形成要因に関する研究
         -東京都世田谷区を事例として-



本研究を行うのあたり、地価モデルを「交通利便性」に重点をおいた場合、どのような結果になるかを検証し、日本大学地理学会の秋季学術大会において発表した。これは、その内容の一部である。詳細については、未だ研究の途中である。


日本大学地理学会秋季学術大会の発表要旨より抜粋

地価回帰モデルにおける実証的研究とその問題点(2000年)

公示地価データをもとに、交通利便性に重点を置いた際の地価回帰モデルを世田谷区を事例に推定した。変数が少ないため、実際の数値と誤差は大きい。しかし、それによって他の変数の抽出、地域特性、更には地域分析をする上での参考にもなる。結果として誤差がプラスに大きかった区域として成城があるがこれは高級などといったイメージが影響していると考えることが出来る逆に、誤差がマイナスに大きかった区域として、多摩川付近の低地地帯がある。これは、地形的なもの、産業的なものが影響していると考えることが出来る。このように、今回の結果から地価に影響している要因の地域特性を導く手がかりを得ることができた。これを参考に今後、研究を深めていかなければならない。今後の課題は以下の通り。

  1. 他の地域への適合(今回の結果について偶然性の検証)
  2. 年が変わっても適合するかどうか
  3. 今回の結果からミクロな地域における地価関数の推定
  4. 誤差の大きい区域において地価に何が影響しているか

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